今日は寒い

今日は、というか最近どんどん寒くなってきている。

家のなかにいても寒い。

と、いうわけで、先週末にコタツを出した。

 

タツは素晴らしい。

じんわりとそれでいてしっかりと温かい。

足をコタツのなかに入れて伸ばす。

思わず吐息がもれる。

一日の疲れが吹っ飛んでしまいそうだ。

脳汁があふれ幸福ホルモンに満たされる。

なんて気持ちがいいんだ。

 

人は罪深い。

はじめは足だけを入れていたが、しだいにもっと深くまで入れたくなる。

足から腰へ。

腰から背中、腹へ。

そして肩まで。

もう首から上しか出ていない。

まるで樽から首だけを出す黒ひげ危機一髪と同じじゃないか。

しかし後悔はない。

なぜならこんなに幸せだからだ。

もしかすると人だけでなく、コタツも罪深いのかもしれない。

来るものを拒まず。

誰でも優しく迎え、温めてくれる。

そして気がつけば、どっぷりと浸かり抜け出せなくなる。

 

そんなコタツもシーズンが過ぎれば使わなくなる。

おしゃれなテレビテーブルに代わる。

もちろん布団だけ外して使う人もいるだろう。

ただしそれはコタツではなく机としてだ。

夏の暑い日にわざわざエアコンで室温を限界まで冷やしてコタツを使う人はいないだろう。

もしかしたらいるかもしれないが。

大多数のコタツユーザーはコタツに感謝して来シーズンまで仕舞うだろう。

 

さあ今年もコタツのシーズンがはじまった。

今年は何度このコタツで寝落ちし、寝汗をかきすぎて風邪をひいてしまうだろう。

それもまた一興だ。

仕方のないことだ。

 

しかし困ったことになった。

トイレに行きたくなってきたがコタツから出たくない。